1. TOP
  2. 死者の日って何をするの?

死者の日って何をするの?

Hola,todos!!(こんにちは、みなさん!)
日本人だけど中身はラティーナ(ラテン系)メキシコ在住歴を持つ、スタッフ ケツァリです☆
もうすぐメキシコで有名な『DÍa de muertos(ディア デ ムエルトス)/死者の日』の季節になります。
死者の日って名前だけ聞くと怖そうだし、何をする日なのでしょうか?
今回はこの世界的にも有名な死者の日についてご紹介します。

11月1日、2日はメキシコの死者の日

無形文化遺産にも登録されている、メキシコのお盆にあたる『Día de muertos(ディア デ ムエルトス)/死者の日』。
地域によって多少異なりますが、一般的には11月1日は子どもの魂、11月2日は大人の魂を迎える日となっています。
先住民時代から続く伝統文化で、死者を偲びそして感謝し、家族で思い出などを語り合うメキシコならではの素敵な習慣です。
人によりますが、私は死者の日に派手に騒ぐイメージは持っていません。
街中では祭壇や装飾品が販売され、地域によってはパレードが行われたり華やかさが増すのはもちろんです。
しかし、家族で集まるアットホームなお祭りがリアルな『Día de muertos(ディア デ ムエルトス)/死者の日』だと私は思います。

私がメキシコで暮らしていた家の近くには墓地があり、死者の日の近くになると路上で沢山のお花が販売されていたのを覚えています。
日ごろは静かな墓地も、死者の日には多くの人が訪れお墓にお花やろうそくを飾り、家族で昼間から夜通しご飯を食べたりおしゃべりをしたり。
中にはメキシコの楽団マリアッチを呼んで、曲を演奏してもらう家族もいます。
簡単に言えば1日中墓地で楽しくピクニックをするようなイメージです☆

▼死者の日の夜の墓地の様子

死者の日と言えばコレ!!

この季節に飾られるのが、死者の日の祭壇『Ofrenda(オフレンダ)』。
お家だけでなく、ショッピングモール、スーパー、銀行、会社などいたるところで華やかな祭壇を目にすることができます。
留学していた大学では大きなオフレンダをチームで作って、ユーモアさなどを競い合うコンテストなどもありました。
この祭壇には故人の遺影を中心にろうそく、水、お香、生前好きだったものなど様々なものが飾られます。
その中でも、死者の日に欠かせないアイテムをご紹介します。

▼Ofrenda(オフレンダ)/祭壇

・マリーゴールド/Zempaxochitl(センパソチトル)
死者の日の花として欠かせないのがこのマリーゴールド。
華やかなオレンジ色と香りで故人の魂をこの世に導くための道しるべになっています。

・パペルピカド/Papel picado
カラフルな切り絵のガーランド。
メキシコで日常的にあるイメージですが、主に死者の日に飾られることが多いです。
死者の魂が通ったことをこのパペルピカドがなびくことで、知らせてくれます。

・死者の日のパン/Pan de muerto(パンデムエルト)
骨を表す形をしているパン。
ちょっぴりオレンジの風味を持っていて、砂糖がまぶされた菓子パンです。


・カラフルなガイコツ/Calavera(カラベラ)
カラフルに装飾された頭蓋骨の飾りの事です。
メキシコでは死は幸せな事である象徴とされており、このカラベラにはポジティブな意味が込められています。
カラベラ型の置物や、お菓子などが祭壇に飾られます。
死者の日にかかわらず、メキシコのシンボルとして、カラフルな置物などの民芸品は大人気!
また、死者の日にカラベラのメイクをするのも定番です。
パーティーなどのイベントだけかと思いきや、学校や会社でカラベラメイクをして過ごす人もいます。
ホテルに勤務していた私の旦那さんやその同僚たちもカラベラメイクをして仕事をしていました。

▼死者の日のホテルスタッフ達。これでも仕事中です。

死者の日の祭壇を作ってみた

毎年死者の日はバタバタとしている事が多く、何もしてこなかった我が家ですが、今年はメキシコ人の旦那さんと一緒にオフレンダを作ってみました。
今回は以前ペットとして飼っていたうさぎのために作った祭壇です。

大量のマリーゴールドは、学生時代に体育祭などで作った薄い紙でオレンジのお花を作りました。

Papel picado(パペルピカド)は色画用紙を切り抜いた手作りです。
料理が得意な旦那さんはCalavera de azucar(カラベラ デ アスーカル)と呼ばれる、粉砂糖、卵白、レモン汁などを混ぜたCalavera(カラベラ)の形をした砂糖菓子を作ってくれました☆
他には、ウサギが大好きだったドライフルーツのおやつやメキシコの民芸品で華やかに飾り付け。

ここまで本格的に飾り付けをするのは私も初めてで、まるでメキシコにいる気分になりました。
死者の日当日が楽しみです。
死者の日はとても深い意味を持つイベントで、祭壇に飾る物も色に至るまでひとつひとつに意味があります。
全てをご紹介するのはとても難しく、私も知らないことがまだまだたくさんあるかと思います。
興味を持たれた方は是非調べてみてください!
今年の11月1日、2日はご家族の事を想いながら、楽しく過ごしてみませんか?
Nos vemos pronto !(またね~!)